戦国巫女風雲記

[霊峰にて 弐](1/27)

高らかな決意が響く。

そこで、夜が明け始めていることに気づいた。

月から、太陽に。

地を照らすものが代わる。

「…何ダ…?蘇生ガ進マヌ。」

「…?」

(何だ…この感じ…この力…。)

後方から、誰のものでもない質の力を感じる。

ゆっくりと全員が振り返る。

そして、息を呑んだ。

『…諦めぬ事。良きかな、人の子らよ。』

「!…玲稟さん!」

「玲稟殿!!」

玲稟が立ち上がり、微笑んでいた。

いつもと少し様子が違う。

「いや、待て…。」

「玲稟、では…ない。」

「マサカ…!」

大蛇が驚きの声をあげる。

顔を出した太陽が、玲稟を照らした。

『そのまさか…じゃ。』

「あっ…見て下さい!髪と瞳の色が…。」

「変わっていく…。」

瞳は金色。

そして髪は緋色に。

『我が名は天照…この地に光をもたらす者!』

「天照大神…!?」

「そうか…玲稟の身体を借りたのか…。」

政宗の呟きを幸村は聞き逃さなかった。

「政宗殿、どう言うことです?」

「以前月読から聞いたんだが、神は地に光臨するのに依代を必要とする。力の強い神だと身体を奪っちまうらしい。」

天照大神は絶対神。

玲稟の身体は元々空の状態。

幸村は直ぐに二つを結びつけることが出来た。

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