戦国巫女風雲記

[備前、備中にて](1/27)

玲稟一行は備前、備中に向け進んでいた。

「……。」

「…元親さん?どうかしましたか?」

「いや…何というか…ちょっと止まってくれ。」

元親の指示で足を止める。

「どうした?」

「いや…何か可笑しいんだよなぁ。」

元親は近くの木に触れる。

「…何と言っていますか?」

「何も言わねぇ…居ないみたいなんだ。」

「居ない?八百万が…?それは可笑しいですね。」

どんなものにも宿っているはずの八百万が居ないのは有り得ないことだ。

「敵、近いの…か?」

「…解りません。妖気を感じないのです。」

強力な妖怪の妖気なら、ある程度近づけば感じられるはず。

なのに何も感じることが出来ない。

「…うーむ…埒があかないな…一先ず何処か村を探そうぜ。」

「そうですね…何か知っている人がいるかもしれません。」

「我、先行…する。」

「御願いします。」

風魔が戻るまで、今居る場所を探索することにした。

玲稟は目を閉じて集中する。

「…妖気を感じない…。他の妖怪達もいない…?」

まるで以前、牛頭鬼と出会う前のようだ。

「…まさか…ここにも…現れた…?それとも…。」

他に何か要因があるのだろうか。

「…玲稟さーん!」

「蘭丸さん…。」

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