戦国巫女風雲記

[薩摩にて 弐](1/33)

―――翌日。

早朝。

朝餉を済ませると、境内の入り口に集まる。

その中には勿論、提然と雛の姿もあった。

「…では、早速向かいましょう。」

幸村の後に続く。

会話をすることはなく、黙々と歩き続けた。

「…此処です。」

開けた場所に辿り着いた。

「…何もないぞ?」

「あるのです。…雛殿、お願い出来ますか?」

「…解りましたわ。」

雛は地面に手を付けて力を使う。

地面に地下に行く階段が現れた。

「これは…まさか森の中にこのような場所があるとは…。」

「火がないと暗そうだな。」

「僕、ろうそくを貰ってきました。どうぞ。」

蘭丸が持ってきたろうそくを光源に、階段を降りていく。

「…此処です。」

「こんな真っ暗なとこに取り残されたのか…。」

政宗が雛を見る。

雛はわざとらしく視線を逸らした。

「それで…素戔嗚尊はどちらに?」

「…待って下さい。」

幸村が前と同じように壁に触れる。

すると、黒い空…赤い大地が視界に広がった。

「な…なんですの!?」

「恐ろしい光景です…一体何が起きたのですか?」

『それは…これから説明するとしよう。』

「素戔嗚尊、皆を連れてきた。」

「素戔嗚尊…貴男様が…。」

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