戦国巫女風雲記

[道中にて 参 弐](1/19)

海神の村を訪れてから、一週間ほど経過した。

玲稟達一行は既に村の一員と言えるほど、交流を深めていた。

ただ…玲稟は極力村長の屋敷から出ないようにしていた。

厄祓の者にあうとややこしくなるからと、村長に頼まれたためだ。

「…今日も、良い天気です。」

縁側に座り、空を眺める。

庭には農作業を営む國の責任者達がいる。

「……。」

(農民の気持ちが解る國の重役…ですね。)

気づかれないように口元を押さえて笑う。

「…!」

と同時に、力を感じた。

(この力は…。)

思わず立ち上がる。

「…玲稟殿?どうかしましたか?」

「…海神様が…来たようです。」

強い力を湖の方から感じる。

「漸く復活したか…。」

「どうしますか?直ぐに向かいますか?」

作業を中断し、話し合いを始める。

「いや…まだ、だ。」

「そうですね…厄祓の者達も動くでしょう。訪問は…後日の方が良いかと。」

強い力…仮にも巫女姫ならば感じ取っているだろう。

「じゃあまだ様子見ってか。」

つまらねぇと呟いて鍬(くわ)を再び持つ。

「…我、行く。様子、見る。」

「小太郎さん…。」

「任せろ、玲稟。」

「…御願いします。」

忍である風魔ならば、見つかることはないだろう。

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