戦国巫女風雲記

[土佐にて](1/28)

土佐へは特に何事も無く、無事にたどり着いた。

ただ途中悪霊を見かけたら祓ったりはしたが。

「ここが…土佐…。」

「玲稟殿、海ですよ。」

「はい、海ですね!」

さざ波が聞こえてくる。

海鳥の声も聞こえる。

「のどかですね。」

「ああ…人と自然が見事に調和してる感じだな。」

時がゆっくりと流れているように感じる。

「玲稟。」

「あ、小太郎さん。如何でしたか?」

先行して様子を探ってくれていた。

「この先、漁村が…あったが。…様子が、変だった。」

「どのような様子だったのですか…?」

「…村にも、村人にも…生気、感じられず。」

事態は深刻のようだ。

「行ってみましょう。何か…あったのかもしれません。」

「そうだな。」

急ぎその村に向かう。

悪霊や妖怪の気配はしない。

「これは…。」

「村が…。」

「津波にでも遭ったのか!?」

家は壊れ、船も使えるような状態ではない。

様子を伺っていると家の影からご老人が現れた。

服も御髪も乱れ、まるで屍のようだ。

「あ…あんたらは…旅人かぃ…?」

「は、はい…。」

「わ、悪いことは言わない…早く出て、出て行きなさい…。特に娘さんは…。」

「どう言うことですか?」

倒れそうになるご老人を支える。

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