戦国巫女風雲記

[京にて](1/39)

―――京

満月が照らす美しい夜。

ある森の中…湖にも月は美しく映る。

長く艶やかな黒髪を靡かせ、一人の女子が湖へと歩いていく。

湖には中心に向かう橋が架かっており、その先には人一人横になるのにちょうど良い大きさの台座がある。

満月の光を浴びる台座に女子は身体を横たわらせた。

―――――

大阪を出て二日。

京にたどり着くと、休むことなくそのまま月読の巫女の下へ行くことになった。

蘭丸さんが案内のために付いて来て下さっているので、とても助かります。

「月読の巫女はどちらに居られるのですか?」

「月下稲荷大社に居られます。かなり山奥にあるので、階段を登るのが辛いです。」

趣のある町並みを抜け、山道に入る。

山道には一直線に登る階段。

見上げて政宗さんがため息をついた。

「…きつそうだな…。」

登りなれない人から見るとそうかもしれない。

「我、問題ない。」

「私の神社の階段もこのくらいの傾斜がありますよ。」

「…すげぇな、お前等。」

一歩一歩、階段を登っていく。

「…玲稟殿はいつもこうした山道を歩いてらしたのですね。」

「はい。御陰様で足腰はそれなりに丈夫です。」

本当に長い階段だ。

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