戦国巫女風雲記

[大阪にて](1/29)

大阪城が見えてきた。

しかし、私達の足取りは重くなっていた。

道中、商人とのすれ違い様に聞いた言葉が気になっていたからだ。

「…謎の病…。」

疫病なのか…謎の病が今、大阪に蔓延していると言う。

「気になるよな。」

原因は分からず、ただ…。

「若い殿方に罹(かか)りやすいと…仰られていました。」

幸村さんも政宗さんも風魔さんも例外ではない。

「しかし病と言うよりは、呪いの類なのかもしれません。」

「悪霊か…妖怪か。病が人を、選ぶはずがない。」

二人の言うとおり。

病に罹る者に例外は無い。

にもかかわらず若い殿方だけに感染するのは奇妙だ。

「太閤殿下も、城に籠もってる上に面会拒否。…何とかしないとな。」

「はい。」

(何とか出来れば良いのですが…。)

城下町の入り口にたどり着いた。

人は誰も居らず、異様な雰囲気が漂っている。

「黒い霧か…一体どうなってやがる。」

「…この霧から微弱な妖気を感じます…。」

「ならば、やはり、妖怪か。」

妖気を霧として分断させているのか、出所は解らない。

「兎に角町の人に話を…。」

ドサッ…

民家に近づいた所で、後ろから音が聞こえた。

「えっ…?」

「おい、幸村どうした!」

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