戦国巫女風雲記

[道中にて](1/27)

―…京へ向かう道中。

山道を下っている途中、雲行きが怪しくなってきた。

「雨が…当たってきましたね。」

「彼処の木、雨宿り…適する。」

「そうですね…雨宿りをしましょう。」

山の天気は変わりやすい。

加えて雨のせいで地盤は緩んでいるし、歩きにくい。

強くなる恐れもあるから雨宿りをした方が好いだろう。

風魔さんが見つけてくれた木は大きく、四人でも十分雨を凌げた。

「玲稟、寒くないか?」

「はい、大丈夫です。…それにしても…。」

微かに感じる力に…空を見上げる。

「どうかしたのですか?」

「いえ…実はこの山に入ってからずっと、力を感じています。」

「力?俺達と同じの?」

「はい。」

此方の存在に気づいてると思うのですが、接触はしてこない。

(もしかして…。)

「…玲稟。」

「!はい…!」

「彼処…人、倒れてる。」

「えっ!?」

風魔さんが指さしている方をみると確かに人が倒れている。

「大変…!」

「私が連れてきます。」

幸村さんが背負って木の下まで連れてきた。

「子供…?」

「大丈夫ですか?どこか痛みますか?」

倒れていたのは少年だった。

体が細くとても痩せている。

意識はあるようだ。

「う…ぅ…。」

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